|
前回のブログで「イズ」について書きましたが、 実は、その彼が他界する前年の1996年に 当時アートディレクションをしていた雑誌の仕事で 彼にインタビューをしていたのです。 日本のメディアとしては、 おそらく最初で最後の「イズ」への 単独インタビューであったと思います。 肥満からくる心臓への負担が原因で、 当時すでに体調はかなり悪化していた様子で、 常に酸素吸入器は欠かせない状態でした。 それでもコンサートを続けていたイズ。 インタビューに伺った当日も、彼の体調はすぐれず、 部屋のベッドで体を休めていたところでした。 それでも笑顔を絶やすことなく、 こちらの質問に快く答えてくれました。 そして最後にいちばん聞きたかった質問を。 「あなたにとって、アロハ・スピリットとは?」 イズは一言、 「見返りを求めない、無償の愛だね」と返してくれました。 今まで、わかった風につかっていた 「アロハ・スピリット」ということばが それ以来、簡単には口に出せなくなりました。 これが、その時のインタビュー見開き記事です。 Text by Masako Funahashi, Photo by Danna Martel Mahalo Nui Loa! これがハワイのペレ・アワード、 エディトリアル・デザイン部門でグランプリを受賞。 しかし、その吉報もつかの間にイズの訃報を知ることに。 彼の葬儀は、ハワイをあげての弔いとなり、 ハワイ市民としては、わずかふたり目となる 州議会の議事堂に遺体は安置されました。 あの巨漢からは、とても想像できない やさしく澄み渡った歌声と 彼が残したアロハ・スピリットは、 永遠にわたしたちの心の中で生き続けることでしょう。 パラダイス・プリンティングへは、こちらからどうぞ。 #
by paradiseprinting
| 2009-09-21 13:52
ブラッド・ピット主演、1998年の映画「Meet Joe Black 」。 邦題は確か「ブラック・ジョーによろしく」でしたね。 もちろん、観に行きました。 お目当ては、ブラッド・ピット。 じゃなくて、映画のエンディング・ロールが 見たくて。聴きたくて。 ハワイでは、この映画が封切られる前から エンディング・ロールにイズが歌った 「オーバー・ザ・レインボウ」が使われていると ロコの話題になっていました。 IZ=イズというニックネームで ハワイのみんなから親しまれた巨漢の天才シンガー、 イズラエル・カマカヴィウァオレ。 映画が封切られる1年前の1997年に 極度の肥満からくる心臓への負担が原因で、 若干38歳の若さで惜しまれながら他界した ハワイの国民的栄誉歌手です。 普通なら、上映が終われば エンディング・ロールを見ることもなく そそくさと帰るハワイのひとたちも、 この映画だけは違っていました。 エンディング・ロールが始まると同時に流れはじめた イズのウクレレ1本だけによるシンプルな弾き語り、 「オーバー・ザ・レインボウ」。 誰ひとり帰ることなく、聞き入っていました。 そして、エンディング・ロールが終わるやいなや なんとスタンディング・オベーション! いかにイズがハワイのひとたちから 愛されていたアーティストであったのか、 そのとき身をもって感じました。 次第に目頭が熱くなってきて、 涙腺が切れそうだったことを今でも忘れません。 パラダイス・プリンティングへは、こちらからどうぞ。 #
by paradiseprinting
| 2009-09-18 13:56
ハワイのローカルご用達のファミレス、 「Zippy's=ジッピーズ」。 1966年の創業で、店舗数は23店にのぼります。 名物メニューは、ジップパック弁当とチリ。 英語メニューでも「Zip Pac Bento」と書かれているように、 日本語の「弁当」がそのまま使われているところが いかにもハワイらしくておもしろいですね。 フライド・チキン、スパム、テリヤキ・ビーフ、 マヒマヒのフライ、そしてふりかけのかかったライス。 これぞ超高カロリー、ボリューム満点の ジップパック弁当の中味。 (ふりかけも、Furikakeで通用しています。) ランチ時にローカルのひとが 好んでトゥゴーしていく定番人気メニューであります。 そして、ライスやフランク・フルトにかけて食べるチリ。 なぜか、くせになる独特の風味。 (あ~、食べたくなってきてしまった!) 以前勤めていた会社の先輩が、 かつてジッピーズでチリを作っていたそうで、 何でもそのレシピは、門外不出だと言ってました。 ハワイの某有名ミュージシャンが 米本土へコンサート・ツアーに出かけ、 ハワイへ帰って着て最初に行きたいところが、 「ジッピーズ」だと話していました。 それほどローカルに愛されているファミレスなんですね。 プリントされた激レアなヴィンテージTシャツ。 個人的には、現行のロゴより 断然こちらのほうがお気に入り。 「Z」の文字の下が伸びているところなんて、 チリに負けない、いい味を出していると思います。 (ちなみにボディは、ラッセルのゴールド・タグ) これを着てジッピーズ行ったら、 お店のひとは、どんな反応を示すのでしょうか? 気になるところです。 パラダイス・プリンティングへは、こちらからどうぞ。 #
by paradiseprinting
| 2009-09-15 17:03
ハワイ独自のギター奏法、「スラック・キー・ギター」。 スラック=緩める、ギターの弦を緩めた チューニング・キーで演奏することから、 そう言われるようになったんですね。 1992年にワイマナロで開催された 「スラック・キー・ギター・フェスティバル」で 山内雄喜さんが日本からのゲストで登場。 当時、スラック・キー・ギタリストの 山内雄喜さんを知らなくて、それだけで驚きました。 そして彼の演奏を聴いて、さらにびっくり! 日本にもこんなうまいひとがいるんだって。 今では、若手の女性スラック・キー・ギタリストが登場し、 CDを出したりする時代。 日本のスラック・キー・ギターのプレイヤーも増え、 ファンの人口もかなり大きくなったということですね。 スラック・キー・ギターの魅力は、 何といっても、その「ゆるゆる感」だと思うんですね。 聴いていると気持ちがどんどん和らいでくる。 本場ハワイにはレジェンド、マスターと敬愛される スラック・キー・ギタリストの方々がみえます。 中でも、個人的に好きなひとはレッドワード・カアパナです。 かつては、フイ・オハナというバンドを組んで大活躍、 何枚ものCDをリリース。 今やハワイアン・ミュージックの重鎮とも言うべき存在。 ある日、このレッドワード・カアパナの スラック・キー・ギターを生で聴きたくなり、 カネオヘのウンドワードまで愛車シェビーを飛ばしました。 演奏が始まるやいなや、 ドライブ直後のまだ緊張していた気持ちも いっきに緩み始めました。 テクニックはもちろんのこと、 それ以上にレッドワード・カアパナの人柄が スラック・キー・ギターの音色に出ているからでしょうか。 そのウンドワードのコンサートで聴いた1曲、 というか観てびっくりした彼の曲弾きがあります。 YOU-TUBEで同じようなものを見つけましたので お楽しみください。和みます。 演奏中のピースサインをお見逃しなく! パラダイス・プリンティングへは、こちらからどうぞ。 #
by paradiseprinting
| 2009-09-12 17:55
そろそろ本格的に秋。 夏らしい夏を過ごすこともなく、 このまま秋を迎えるのも、ちょっぴり悔しいですね。 何か心に残る思い出のひとつふたつは ほしかった、つくりたかった……この夏。 (結局、お仕事しかしていなかったと言う悲しい事実。) みなさまは、どうだったでしょうか? 秋と言えば、なんとなく聞きたくなるのが このTシャツに描かれた ハワイの歌姫こと「テレサ・ブライト」。 今を遡ること19年前、1990年にリリースされた 彼女の初ソロアルバム「セルフ・ポートレイト」。 そのコンサートに出かけ、アルバムとTシャツをゲット。 しっかりTシャツにサインをもらった、ミーハーな私です。 そのTシャツのバックにプリントされたフレーズ 「I didn't expect this.....」とは裏腹に、 アルバム「セルフ・ポートレイト」は大ヒットとなり 翌年、ハワイの年間最優秀アルバムに輝き、 テレサ・ブライトは、 年間最優秀女性ボーカリスト賞を獲得。 このブログを読んでいただいている方は、 たぶんハワイアン・ミュージック好きのひとばかり。 (と、勝手に思い込んでいますが。) でも、意外と聴かず嫌いの 「ハワイアン・ミュージック嫌い」の ひとが周りにいたりしませんか? ジャズ、ボサノバのテイストで ハワイアンを軽妙酒脱に歌いこなす実力派シンガー、 テレサ・ブライトのアルバムなら たぶん、そんなひともすんなりと ハワイアンにハマってしまうのでは。 まだお付き合いをはじめたばかりのひとを 部屋に招いた時のBGMにも、 テレサ・ブライトのアルバムなら、どれもおすすめです。 ジャージーなムードでリラックスすることうけあい。 あなたがハワイ通だからと言って、 くれぐれもチャント(オリ)のCDは流さないように。 パラダイス・プリンティングへは、こちらからどうぞ。 #
by paradiseprinting
| 2009-09-09 20:24
|
ファン申請 |
||